旅行記というよりは泊まった宿紹介になっているので、観光というか、ゆったりと
景色や自然を楽しんだ話も交えて、宿を後にしたことを書こう。
ゆったりしたベッドで快適な睡眠を取り、目覚めたのは朝六時ころ。
うっすらと明るくなりかけた空が、窓を柔らかい朝の光で照らしている
ように見えて、これは今朝は富士山が見られるのでは??
と期待したが、暫くは曇り空のようだった。残念。
それでも時間が経つにつれ、東の空の向こうに、陽の光が見え、
どこかの山の稜線をくっきりさせた。
これはやはり、期待できるのではないか。そんな気持ちを抱きつつ
身支度をととのえ、朝食をしたためるため、昨夜のレストランへ向かう。
このような見晴らしなので、天気が良ければ富士山が間近で見られる
さて今朝は、エッグベネディクトという、北アメリカではポピュラーな
料理を、シェフがアレンジした大人気のフジヤマブレックファースト
が朝食として供されるという。
この味が忘れられず、食べにくるお客さんも少なくないとか。
こちらにも期待である。
まずは野菜がタップリのコンソメスープ。ズッキーニやミニとうもろこし、皮付き
サツマイモなどなど、見た目も綺麗
そしてサラダ
ハーブや菜っ葉系の野菜にミニトマトが添えられ、ドレッシングと
非常に香りの高いパルメザンチーズで、美味しさも倍増
そして、三種のパンとヨーグルト。
ヨーグルトは甘さが無いが生乳から作った自然な味、そこに
巨峰とマスカット、ブルーベリーにラズベリーソースとミント 見事なハーモニーだ
パンは、手前が富士山ブレックファーストの目玉、エッグベネディクト
ライ麦パン(だと思う)に、ハム、半熟玉子を乗せ、五種類のチーズのソースをかけて、
富士山の雪を表現したそうだ。この半熟玉子、全く臭みがなく、固めに仕上げた卵好きの
自分でも美味しく頂けた。チーズとハムと卵がとても相性が良いのに改めて気付く。
ツナとバジルのブルケッタとエッグベネディクトを、美味しく全部食べられた。
前日、朝食を沢山摂る習慣がないので、と相談したところ、ホットドック無しで、
ということで、取り計らって貰えた。
残すのは気がひけるし、こういう心遣いは嬉しい。
オレンジジュースと紅茶かコーヒーがつく、ボリュームたっぷりの朝ごはんを
終えて、さあ、出発だ。
目的は、西湖の方にある、野鳥の森公園と、道の駅かつやまでのお土産仕込み。
前日の観光については書いていないが、既に少し職場へのお土産は入手してある
ので、楽しそうな野鳥の森を観てから自分づかいの何かを探そう、という次第。
まずは野鳥の森公園を目指す。くねくねとしたカーブの多い山道、
どんどん緑が深くなるようだ。そして、ふと目を富士山方面にやると…
見えた!やったー。
去年、石和に旅行した時も、二日目に少しだけ富士山が見えたが、河口湖に来て
富士山が見られないのもいかにも悔しいというか。
雲がかかって全景は見られず。
車が止められる所まで移動してから撮ったので、最初に見たときとは
若干違うが、凄く近いなあ、という印象である。
いつもはもっと遠くで見ているから、近くに居るのを強く感じる。
そうこうするうち、野鳥の森公園に。
看板
開けた感じの広い芝生。鳥は、写真の左の部分にあたる、林のような森の中にいるようす。
その前に、そこから良く見えるという眺望室に向かう。
見られる鳥たち。
しかし、眺望室で、望遠鏡を使おうとしたら、こわれていた。仕方ないので、
下に降りて、表で見ようとしたが、鳥たちの多彩な声はするけれど姿はさっぱりだ。
ちょっとうろうろしたが、諦めて、道の駅、かつやまに向かう。
道中で見えた、西湖。綺麗だった。水面が日の光にきらめいている
なんだか気持が洗われるような、そんな心地。
さて、到着したかつやま道の駅
調べておいたので、なるさわよりは規模が小さめということは知っていたし、オーベルジュの
ひとにも野菜も多く売っている、と薦められていたのだが、あれこれ時間に余裕が無い所で
動いているので、ザックリ見て、何も買わずに早めにかつやまを後にした。
再びオーベルジュ・マーメイド方面に向かい、大石公園ハーブ館を目指す。
ここにもお土産などもあるし、ブルーベリーやハーブ関連の
物産も販売しているので、帰りすがら見てみようという訳だ。
大石公園ハーブ館は寄ってみたら、なかなか良い場所であった。
ここなら、お天気なら散策がてら、時間も潰せるし、
飲食関連の施設もあるし、ごみごみしていないので、居心地も良い。
帰りの時間が迫って来た。車で大月に向かい、そこから中央本線に乗る。
さらに東に向かって数十分、見慣れた景色が電車の窓から見えてくるともう
最寄り駅だ。
楽しい旅であったが、我が家はやっぱりほっとする。
今回は、景色や神社、そして食事をたっぷり堪能出来る旅であった。
浮世絵は葛飾北斎の甲州三嶌越。以前の旅人は、駕篭や歩きで旅をしたのだ。