掌編 『限界点』 roman roman 2016年9月25日 2016年12月24日roman 小説 0 雨の日も風の日も。来る日も来る日も。 彼は支え続けて来た…戦いに敗れたあの日からずっと。 もうどれくらいの時が流れたのだろう。この罰に終わりは無いのか… ずっしりとした重い罪が彼を常に苛んでいた。休むことは許されない。 … Continue reading
ケンイチとともだち 3 roman 2014年7月31日 2016年3月17日roman 小説 0 ケンイチの家の玄関先には、お客さんが来ていました。 お客さん、といっても、ケンイチのことを可愛がってくれている、ニ学年年上の、近所のおにいちゃ ん、とおる君でした。 とおる君は学校が終わって家に帰る前に訪ねて来たのですが … Continue reading
ケンイチとともだち 2 roman 2014年7月31日 2016年8月14日roman 小説 0 当番の掃除を終えると、ケンイチは一目散に下駄箱を目指しました。 大急ぎで上履きを脱ぎ棄て、スニーカーを履いて、雨の止んだあとの道路の埃のにおいを 吸い込みながら、空き地へ大急ぎで向かいます。 待ち合わせの時間にはまだまだ … Continue reading
ケンイチとともだち roman 2014年7月28日 2016年8月14日roman 小説 0 「あんなに約束したのになあ」 ケンイチは、つまらなそうに足元の小石を蹴って、ため息をつきました。 沈みかけた夕日が春の宵を彩り、オレンジ色の空には宵の明星が、明るく輝いています。 「ちぇっ」ケンイチは舌打ちをすると、家へ … Continue reading