少々遡るが、五月に川越に行ってきた。一泊という小旅行である。
新宿から特急電車で40分ほどという場所になるので日帰りで十分かも
知れないが、のんびりしたかったのもあって、宿を取った。
下調べもしたが、川越観光ネット など、幾つも観光地情報があり
その結果、蔵造の街並みを歩きながら見て、時の鐘や菓子屋横丁
などの観光スポットも食べ歩きしながら楽しみ、翌日喜多院と五百羅漢
を見る、そんなところでどうだろうということになった。
さて、快晴で迎えた暑い位の朝のこと。私鉄電車で旅は始まった。
比較的空いた電車に乗り込み、席も確保して、さあ出発だ。
小一時間後、川越駅着。
空は眩しいくらいの青さだ。午前11時代にしてはかなり気温もありそうである。
ホテルに先に荷物を預けると、お土産を選びがてら最初に赴いた
のは川越一番街、蔵造の街並みである。
日差しを避けるところが全くない、直射日光に若干辟易とした。
取りあえず歩いて行けるのでのんびり歩き始める。
本川越駅から徒歩10分ほどにある熊野神社。
ひとけが多くは無いし、観光スポットにも余り載っていないようだが、こういう所に
緑があって、神社があるとほっとするのはなぜだろう。
同じ道沿いにある洋服店。古い店構えをそのままに残してある。
菓子などを売っていた。この通りにはこういったお土産になりそうなものを
並べた店が何軒もある。
和菓子屋で買って店の外の長椅子で食したみたらし団子。お店のひとがさばさばしていた。一本80円。
こちらは駄菓子とサツマイモのお菓子など、本川越ならではのものも売っているお店。
愛想の良い親切な奥さんが店番をしていた。ここでお土産を購入した。
お客さんを待つ人力車の青年。メモを熱心に読んでいた。
大正時代に建てられたという銀行。今時の建物よりお洒落な気がする。
このような脇道を行くと、飲食店が立ち並んでいて、観光客の多くが食事を摂ったりして
いるようだった。
有名な時の鐘。あいにく「耐震化のための工事中」で拝むことは出来なかった。残念。
重要文化財に指定されている大澤家住宅。このころの建物の堅牢な感じが素晴らしい。
先ほどの熊野神社から徒歩15分くらいにある、菓子屋横丁入口。
実際には寄り道したので30分以上はかかった。
このような店が最初の見取り図のように並んでいる。小さい店構えの中に修学旅行生が
大勢いてソフトクリームを食べたりしていた。
三軒茶屋あたりにありそうな不思議なカエルのオブジェ。彩も面白かった。建物の
裏にて。
余りの暑さでだんだんぼーっとしてきた所でこのお茶のお店に入って、冷たい
煎茶を頂いた。店員さんいわく、最近は海外からのお客様が増えたとのこと。
通りを見て、これから増えてきますね、お客さんがたが、と言っていた。抹茶の
お菓子も買った。
和風雑貨のお店。女性客が多い。涼を求めて入った。
川越と言えばさつまいも。自然な甘みのみの無添加のお菓子といわゆる
いもけんびと。両方とも美味しく頂いた。
暑さに負けてこの後は駅までの普通の路線バスで駅へ向かい、昼食をしたため、宿に
向かった。
川越を楽しむには、時間と季節を選んだ方が良いと思う。暑い時にはちと厳しいかも
知れない。歩いて街並みを眺めるのがひとつの観光といえる場所だと思った。
翌日は全国販売もしている、いも恋なども買って、観光はせずに帰宅の途に着いた。
このいも恋、非常に美味であった。あんこといもの旨味が互いを損なわない。
電子レンジでも美味しくなるようだが、蒸して食べた。
かくして川越小旅行は終わった。
足を延ばして寺社の多い場所まで行くとまた違った味わいがある町かと思う。
いかにも観光地で御座います、という風情でないのが却ってよかった。