「境界のRINNE」の架印のはなしなど

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以前、境界のRINNE~高橋留美子はやはり面白いのだ というものを書いた。

それに対して、先日、 みるく さんからコメントを頂いた。有難うございます。

内容をここに貼らせて頂く。

みるく
126.255.198.132
2015年11月11日 1:01 PM に投稿
黒猫ちゃんのお話は私も好きなので書いてくれて嬉しかったです!
架印についても特集してほしいな。
ひょっとしたらもうしてるかもしれないですけどね。

そのコメントに対する私の返信はこちらである。

みるくさん、コメントを有難うございます!嬉しくて、励みになります。
契約黒猫の話はいいですよね。
架印の単独の話というより、単発の話は幾つかあるとは思いますが、特集は今の
ところ無い感じですね…
あのお母さんで…最初のうちはりんねと「敵対」していた架印が段々…というのが
高橋留美子らしいし楽しいです。

その補足も含めて、再び境界のRINNEについて書こうと思う。

架印が、記死神であることは前にもふれた。彼は人間の寿命を管理する命数管理局

という役所に勤めている、りんねや桜たちの一年先輩の少年である。

頭が良く、高校も、いわゆるエリート高を目指すはずだったのを、りんねの父の

仕業で結局諦めた、といういきさつがあって、始めはりんねをどうにかしようと、

敵対する立場にいた。それが話が進むにつれて、「かっこの良い貧乏」な、働く

少年というのが前面に出てきて、これまたりんねの父、鯖人(さばと)に受験を

失敗するきっかけを作られてしまった四魔れんげが、実は架印のことが好きであった、

そんな話も加わって、てんやわんやの学園生活を彩る要素になっている。

高橋留美子のこの学園物の「境界のRINNE」には、死神やら印死神やら、堕魔死神やら

悪魔やら、成仏出来ずにこの世をさ迷うたくさんの「霊」などがわんさか出てくるにも

かかわらず、怖さよりは面白さの方を強く感じられるのは「怖い」はずの存在との

バランスの良さから来ているのかもしれない。

りんねは祖母が死神という、死神クォーターだが、幼い頃に輪廻の輪のある場所に

行った事などによって、この世ならざるものが「見える」ようになった人間の桜との

交流で、それまでよりも人間社会になじんで来た、そんな風にも感じられる。

いずれにしても、次々と新しいキャラクターを登場させ、それを今までの登場人物と

上手くかみ合わせてしまう、そこひとつ取っても、高橋留美子のただならぬ能力を

感じずにはいられない。

まだまだ続編が出ている。もっと続くことを願ってやまない。

画像は旧約聖書のカインの母、イヴである。

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