2018も明けて既に二月半ば。気が付けば冬季五輪が始まっていた。
猫たちはしかし、五輪?りんごの逆さ読み?などと言っているのだろう。
相変わらず猫が好きな私は、景色と共に世界中の猫の一瞬を切り取って
最高傑作と言いたい写真を撮り続けている、写真家の岩合光昭氏の猫の写真
がもはや生活の一部となって何年にもなる。
カレンダーだと読書と言えないかもしれないが、しかし画集や写真集もまた
読書のくくりに入れられるなら、カレンダーでも良いだろう。
週めくりと月めくりの二種類のカレンダーは岩合カレンダーの我が家だ。
例えば一月の二十八日からの週めくりの写真。
兄弟と一目で分かる、毛並みの似た子猫がいる。
板のような形の岩が幾層にも重なった奇妙な場所に彼らはいて、もしかすると
屋根なのか、と思ってキャプション(写真の説明書きとして岩合さんが一言書
いている)を読むと「とんがり屋根の家で育ちます。」と書かれていた。
彼らのうち一匹が足をくぼみのある大き目の岩にそっと載せている。
二匹とも下の方に視線をやっているので、そこが高い場所なのだと分かる。
その場所の全体像も何も分からないけれど、変わった景色だと思う。
そんな「住処」から顔をのぞかせる彼らはどんな猫に育つのだろう。
机で何か用事をしていてふと目を向けると猫たちが目に映る。
岩と猫。余り見かけないその場所は、イタリアのアルベロベッロという場所
だ。
もうふたつきになるけれど、実にさまざまな猫たちに「出会える」この
カレンダー。良かったら手に取って見て頂きたいと思う。